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2009年04月22日

京都~お茶編 I~

1泊2日の京都旅行でまず最初に訪れた場所が、一保堂茶舗。一保堂の屋号がつけられたのは1846年という老舗に伺って、お茶の種類や淹れ方について説明していただくのが目的でした。

京都~お茶編 I~

ミニ講座は無料で、店頭のすぐ脇にある小部屋にて受けることができるようになっています。私達が到着したときには既に満席だったので、隣接する喫茶室「嘉木(かぼく)」でお茶をいただくことに。こちらの喫茶室でも、好きなお茶を選ぶと、お茶の淹れ方から丁寧に説明していただけるということで、私は玉露、友人は煎茶を選びました。幸運なことに、今回の旅では寄る時間がなく口にできないはずだった、「ふたば」の豆大福が茶菓子として添えられていました笑える

京都~お茶編 I~
京都~お茶編 I~

「嘉木」で始まった、まったりした時間。玉露を注文した私には湯のみ茶碗が4つ、煎茶を注文した向かいの友人は2つと、この時点で差があります↓。これはそれぞれ、おいしく飲むためのお湯の温度に違いがあるためで、玉露は湯気が目に見えなくなってから、さらに器を手に持ったときにほのかに温かいかな、という程度まで、茶碗から茶碗へ湯を移し変えて冷ますのです。煎茶はそれほど冷まさず急須に入れるため、茶碗が2つというわけなのです。ちなみにこのお茶セット↓は購入できますが、お値段は15000円ほどしていました。

京都~お茶編 I~

そのようにして冷ましてようやく口にできるお茶の量はというと、わずかにこれだけ↓。店員さんがこれで3人分とおっしゃいます。つまり、玉露はたっぷり飲むものではなく、"一滴を舌の上で転がすようにしてじっくり味わうお茶"ということなのです。この時点で舌に感じる温度はほとんど常温に近く、確かに"とろん"としたエキスのようでした。苦味や渋みは全くなく、甘さと香りだけが口の中に広がります。

京都~お茶編 I~

そのような淹れ方であっても、茶葉は思ったよりたっぷり、茶さじ山盛り2杯も入れるため、1煎目の玉露を注いだ後の茶葉はまだまだこんなに↓乾いているのです。少し湿ったかな、というくらい。鼻を近づけるとたまらぬいい香り。

京都~お茶編 I~

なんと、私達は気づけばここで1時間半、お茶の世界にはまっていました。おしゃべりに花が咲いたのではなく、ひたすら正しくお茶を淹れ、感想を述べ合っているうちに過ぎてしまったのです。お茶を淹れるとは、そもそもそのような行為だったのかと気づかされる衝撃でした。この後、嘉木と一部重なる内容ながらも、ミニ講座もしっかり受け、お話上手な楽しい内容に満足して、お茶をお土産に買って店を後にしました。日本人が古来から親しんできたお茶の、現代に合った楽しみ方を提案されている老舗のご苦労を感じました。

京都~お茶編 I~
京都~お茶編 I~

ご存じでしょうか?玉露と抹茶は直射日光を遮って育てた茶葉、煎茶は太陽光をいっぱい浴びせて育てた若葉、番茶は煎茶の大きく成長した葉を使っている(=熱湯を直接注いでOK)ということです。重ね重ね念を押されたのが、どのお茶も急須を"振らない"ということ。振ってしまうと雑味が出てしまうので、最後の1滴2滴になってから初めて上下に急須を振って絞りきるのが正しい淹れ方。
これで外国人から日本茶について深い質問をされても、ある程度のところまではしっかり説明ができそうですにっこり

一保堂のトップページのアニメーションがとても可愛らしいです。ワンコの首、屋根の上の小鳥と、「新茶」ののぼりも動いているんです。ぜひ見て下さいウィンク



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Posted by せっせっせ at 12:41│Comments(4)お茶処(市外)
この記事へのコメント
ちょうど一保堂のほうじ茶を飲んでいるところです♪
おいしいです^^
Posted by あお at 2009年04月23日 14:50
あおさん、
エッ!入手できるのですか?
今日は少し気温が下がったので、温かいほうじ茶が飲みたい気分です。
Posted by せっせっせせっせっせ at 2009年04月23日 18:23
ほうじ茶、日本の方からお土産にいただいたのです。
こちらにはない香り高い貴重なお茶なので、大切に飲んでいます。
お茶の入れ方、参考にしますね♪
Posted by あお at 2009年04月24日 00:33
あおさん、
うれしいお土産ですね。
一保堂のお話講座で聞いたところでは、開封前のお茶は冷凍庫保管、開封したら常温保管で2週間以内に飲みきるのがよいそうです。全く今までの自分がやっていたことと違って驚きました。
Posted by せっせっせせっせっせ at 2009年04月24日 09:56
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    コメント(4)