2011年10月24日
タンニンパワー
どんぐりの実をブレンダーで粉にして、布に包んで、水中でぎゅうっと絞り出して作っただけのタンニン溶液。干している最中に驚くべき変化を発見!

真っ白だった半そでのシャツ。どんぐりの帽子の染め液だけで染めたときより、色が濃くなったのはもちろんのこと、なにか、乾き具合が違って、ガサガサ、バサバサしている・・・もしや!これは柿渋染めと似ている・・・タンニンってそういうこと!手の平でくしゃっと軽く握っただけでも、見事にシワの後が残るほどに、バサバサになりました。調べてみると、タンニンは空気に触れて酸化するときに皮膜を作るため、布や糸は硬くなるとのこと。また、その酸化を手伝うのが紫外線だということです。な、なるほど~。硬さや色合いは使い込むほどに変化していくとのことです。

扱いにくく感じたラブリーピンクは、タンニンの力を借りずに(毛糸=動物性繊維だから染まりやすい)、どんぐり帽子染液だけでなんとか扱えそうな色に染まりました。

しかし・・・肌を優しく包むふわっふわのオーガニックコットンのガラ紡糸は・・・タンニンパワーによって・・・

ばりっばり、かさっかさの、紙のような風合いの細い糸に生まれ変わってしまいました。濡れていたときは確かにあったやわらかな肌触りが乾いていくほどに別物に・・・「あぁ、待って、行かないで、変わらないで~」の境地で立ち尽くしてしまいました。
う~ん、タンニンって、すごい。こうなったら、このばりばりかさかさを生かした編物に挑戦しなくちゃな。

つづく
真っ白だった半そでのシャツ。どんぐりの帽子の染め液だけで染めたときより、色が濃くなったのはもちろんのこと、なにか、乾き具合が違って、ガサガサ、バサバサしている・・・もしや!これは柿渋染めと似ている・・・タンニンってそういうこと!手の平でくしゃっと軽く握っただけでも、見事にシワの後が残るほどに、バサバサになりました。調べてみると、タンニンは空気に触れて酸化するときに皮膜を作るため、布や糸は硬くなるとのこと。また、その酸化を手伝うのが紫外線だということです。な、なるほど~。硬さや色合いは使い込むほどに変化していくとのことです。
扱いにくく感じたラブリーピンクは、タンニンの力を借りずに(毛糸=動物性繊維だから染まりやすい)、どんぐり帽子染液だけでなんとか扱えそうな色に染まりました。
しかし・・・肌を優しく包むふわっふわのオーガニックコットンのガラ紡糸は・・・タンニンパワーによって・・・
ばりっばり、かさっかさの、紙のような風合いの細い糸に生まれ変わってしまいました。濡れていたときは確かにあったやわらかな肌触りが乾いていくほどに別物に・・・「あぁ、待って、行かないで、変わらないで~」の境地で立ち尽くしてしまいました。
う~ん、タンニンって、すごい。こうなったら、このばりばりかさかさを生かした編物に挑戦しなくちゃな。
つづく
Posted by せっせっせ at 19:37│Comments(2)
│草木染め
この記事へのコメント
おぉっ!科学してる感じでおもしろいですね!
鞄を作りたい私は、ますます柿渋染したくなりました。
布なのに、パリッとかっこいい感じが出せたらいいなぁ。
染め上った糸を今度見せてくださいね。
鞄を作りたい私は、ますます柿渋染したくなりました。
布なのに、パリッとかっこいい感じが出せたらいいなぁ。
染め上った糸を今度見せてくださいね。
Posted by うー
at 2011年10月26日 09:24

うーさん、
楽しかった理科の実験、そのままです♪
糸では分かりにくい、微妙な、ムラとは呼びにくい色の濃淡が布の表面だとよく感じられて、これがたまりません。
硬い布がさらに柿渋で硬くなって、何年も何年も使えるというのがよく分かった気がします。
鞄づくり楽しみですね。
楽しかった理科の実験、そのままです♪
糸では分かりにくい、微妙な、ムラとは呼びにくい色の濃淡が布の表面だとよく感じられて、これがたまりません。
硬い布がさらに柿渋で硬くなって、何年も何年も使えるというのがよく分かった気がします。
鞄づくり楽しみですね。
Posted by せっせっせ at 2011年10月26日 10:23