2012年10月26日

テーブルクロスの罠

今日は元同僚5人をランチに招くことになりました。テーブルを準備していて思いつき、初夏にオオキンケイギクで染めた布をテーブルクロスにしてみました。・・・といっても、端はほつれたままの布。ささっと裏に折り返しただけの簡易版です。いつもの木目が隠れて、だいぶ雰囲気が変わるものだなぁと楽しくなりました。



いつものことながら慌しくて、料理の写真は次の2枚が精一杯でした。テーブルに並べてからは食べるのと話すのと聞くの(と犬のケア)に忙しく汗



クリームシチュー用のホワイトソースが完成したところ。



鞍かけ豆のおにぎりにする前の状態。シチューにしてもおにぎりにしても、6人分のシチューの量ってどれだけ??ご飯何合炊けばいいの??と、一瞬頭がクラクラしました。幸いに勘があたり、シチューもおにぎりもちょうどいい量で食べきれたようです。デザートは、先週末せいろで蒸して冷凍してあったかぼちゃプリンでした。

私のへんなクセか、よくあることですが、お客さんが来ると見栄を張って普段は掃除を怠けている箇所も掃除などしたくなります。そうすると予想外に長引いてきて、肝心の料理時間が切迫する・・・今日もまさにそんな罠にはまりました。テーブルクロスだけならまだしも、ホコリのかぶったキャンドルを出してきて、掃除したり、灯したり、そんなこと今やらなくてもいいじゃないの、ということをやってしまう。優先順位をつけるクセをもっとつけなければ。
  


Posted by せっせっせ at 16:49Comments(0)草木染め

2012年06月05日

フン染め

夫が予測した通りの事態が発生。染めたばかりの黄色に、見事なフン染めしくしく。車を大事にする夫が、「車に落とされたフンは早く取らないと、化学反応で塗装がやられちゃうんだ」と言っていたけれど、布でも、見事に化学反応しています。この寒冷紗は耐水性、耐化学性がないのが悩みどころもぐもぐだからこそこんな綺麗に染められたんだけど



これからは、続々いろんなところにこういうシミができていくのでしょう。少しでも防ぐために、夜と曇りの日には、ところどころをヒモで縛ってみようかな。天蓋ふうに。



命中の確率を少しでも下げるために、もっと縛っちゃえー



鳥さん、外してねべー
  


Posted by せっせっせ at 09:32Comments(2)草木染め

2012年06月03日

風にたなびく

今日も、昨日のオオキンケイギク染めの続き。鍋を火にかけて染めている間の待ち時間は、昨日染めた布を園芸用支柱が通せるようにチクチク手縫い。染まった布が愛しくなってきて、手縫いも今までより丁寧になりました。


そして、白い布の隣に掛けてみました。パーッと明るくなる感じ!光が透けると美しい。布は4本掛けられるスペースがあるで、もっと暑くなってきたら今の白、黄の2枚から⇒黄、白、黄、白の4枚にしようと思います。



そう思って、今日も別の一枚を染めたのですが、2回目だというのに、全然色が薄くなっていないように見えます。この週末は陰っていて風があり、草木染めにはありがたい天気でした。



植物の色。花のパワーもすごいけど、土のパワーは何倍もすごいんだろうな。



さて、大きな布を2枚も染めたんだから、染液はだいぶ濃度が下がったかな。それで、羊毛を染めれば、優しい黄色にならないかな。まだ迷っている。玉ねぎの皮と栗の皮もとってあるから、そちらでも染めてみたいし・・・。
  


Posted by せっせっせ at 18:09Comments(8)草木染め

2012年06月02日

オオキンケイギク染め

いよいよ染めました!元気いっぱいなオオキンケイギクのパワーそのままの色に!現在、干しているところ。もうほぼ乾いています。
羊毛を染めようと注文し、今日午後届く予定でしたが、いきなり羊毛を染める前に、どんな色になっても寒冷紗として使える布を先に試すことにしたのです。




では、ここからは今日の染めの様子です。

①花集め:525g。染める糸と同じ量が必要ということで、1キロ集める予定だったのですが、同行のユウ(飼い犬)が草むらで蚊やノミにやられないか心配になり、途中で中断。鍋に入れてみると、これでもなんとかなるだろうという量だったので、半量の500g強でトライ。



②花を煮る:レシピ通り、沸騰させない温度で1時間。この花、キクという名前がついていることもあり、香りがよい。煮ているとき、部屋中にムンムンと野趣あふれる香りが漂うものですが、今日はアロマエステ気分でした。



③布を染める:あらかじめ洗濯機でノリ落としをし、みょうばん溶液で1時間煮た布を、②の後で花を取り除いた液に浸す。ここで、面白い写真が撮れることを予感しました。



予感とは、ほ~ら、一瞬浸しただけで、このとおり!今回は前回の反省をいかして、ムラが少なくなるように布をゆるめに丸めて鍋に入れ、液が染み込みやすいようにしたり、途中、トングで引張り上げては上下を入れ替えたりしてみました。



低めの温度で1時間ぐつぐつ・・・で、ここまで染まりました。カボチャ色!



④仮干し:水洗いする前に20分ほど日陰で干す。あまりの黄色さに仰天!ショッキングイエローです。しかし、乾いたら冒頭の写真のように、ショッキングな色ではなくなったように思います。



ありがとう、オオキンケイギク。このまま布に入れてお風呂に入れたいくらいいい香り。



明日は白い布(二重だったのを一重にして、先日の2倍の長さに変更しました)の隣に大きく空いた天井を、オオキンケイギク色の布で覆います。



今日、届いた羊毛。かなり強い黄色なので、全部染めるのはやめます。4カセあるので1カセくらい染めてみようか・・・。また、迷う。



いっぽう、去年ソファに敷いた布を寒冷紗にしてしまったので、あらたにキナリの布をソファの幅に合うように測って敷き詰めてみました。ちょっと早い夏支度。これ、去年かなり気持ちよかったので!



参照したレシピ"Harvesting Color"。花びらの形からすると、まったく同じ花ではないようなのですが、似ているのでオオキンケイギクでもいけるんじゃないかと、試したかったのでした。念願果たせて今日はよく眠れそう!


  


Posted by せっせっせ at 18:55Comments(2)草木染め

2012年05月31日

やる!

まだやるか決めかねていた。その間に土手のオオキンケイギクは花期の終盤を迎えている。起爆剤になるかもと、ためしに5~6枝、早朝散歩のついでに手折って持ち帰り、小さな鍋で火にかけてみた。すると・・・





弱火にかけてフツフツとし出した段階から、あれよあれよと言う間に、見事なオレンジ色に水が染まっていった。

決めた!糸を注文だ!逃げろー 綿か麻か羊毛か・・・
  


Posted by せっせっせ at 09:16Comments(4)草木染め

2012年05月29日

黄色に染める

15日間×8時間の通訳の仕事が終わって、久しぶりにゆっくりした朝。でも、起床時間は同じにして早朝散歩。

特定外来植物で、嫌われているらしいこの花、オオキンケイギクが今年も土手を黄色に染めています。



土手だけじゃなく、糸も染めようか・・・。急いで糸を注文して、染めるなら、今。


  


Posted by せっせっせ at 09:10Comments(2)草木染め

2011年10月24日

タンニンパワー

どんぐりの実をブレンダーで粉にして、布に包んで、水中でぎゅうっと絞り出して作っただけのタンニン溶液。干している最中に驚くべき変化を発見!



真っ白だった半そでのシャツ。どんぐりの帽子の染め液だけで染めたときより、色が濃くなったのはもちろんのこと、なにか、乾き具合が違って、ガサガサ、バサバサしている・・・もしや!これは柿渋染めと似ている・・・タンニンってそういうこと!手の平でくしゃっと軽く握っただけでも、見事にシワの後が残るほどに、バサバサになりました。調べてみると、タンニンは空気に触れて酸化するときに皮膜を作るため、布や糸は硬くなるとのこと。また、その酸化を手伝うのが紫外線だということです。な、なるほど~。硬さや色合いは使い込むほどに変化していくとのことです。



扱いにくく感じたラブリーピンクは、タンニンの力を借りずに(毛糸=動物性繊維だから染まりやすい)、どんぐり帽子染液だけでなんとか扱えそうな色に染まりました。



しかし・・・肌を優しく包むふわっふわのオーガニックコットンのガラ紡糸は・・・タンニンパワーによって・・・


ばりっばり、かさっかさの、紙のような風合いの細い糸に生まれ変わってしまいました。濡れていたときは確かにあったやわらかな肌触りが乾いていくほどに別物に・・・「あぁ、待って、行かないで、変わらないで~」の境地で立ち尽くしてしまいました。
う~ん、タンニンって、すごい。こうなったら、このばりばりかさかさを生かした編物に挑戦しなくちゃな。



つづく
  


Posted by せっせっせ at 19:37Comments(2)草木染め

2011年10月23日

どんぐり粉

人生初の体験?どんぐりの皮むき。はじめはここまでする気はなかったのですが、一つやってみたら、アラ意外と簡単、となり・・・



おいしそう!クリだよと言われたら本気にしそう。食べるわけではないので、床に置いて足でふんずけてパキッと割っては手でぱっぱとむいていったら、ほんの30分で小さなボウルいっぱいに。



ブレンダーで挽いて、どんぐり粉ができました。渋皮をとらなかったので、土色になりました。



何のためかというと、タンニン溶液を作るためでした。植物で糸を染める場合、動物性繊維に比べて植物性繊維は染まり度が低いため、従来のアルミ媒染に加えてもう1ステップ、タンニン溶液にくぐらせると、色つきがよくなると本で読んだのです。タンニンというのは、渋みのもととなる物質で、もちろん粉末を買うこともできるけれど、秋ならどんぐりを拾ってこれば簡単に作れますよ、というわけでした。



みょうばん媒染→どんぐりの帽子を煮詰めた染液だけだと、染まり具合が物足りなく感じたので、2回目はみょうばん媒染液→タンニン溶液→どんぐり帽子染液の順に糸を浸してみたのですが、結果は劇的には変わらなかったようです。みょうばん媒染液が3回目の再利用だったので、必要な金属の濃度が足りなかったかも。
  


Posted by せっせっせ at 23:14Comments(2)草木染め

2011年10月19日

どんぐり拾い

秋のいい日、うずうずして犬を連れてどんぐり拾いに行ってきました。時期がちょっと遅かったかな?と思いきや、いいのがありました、ありました。





拾っていると、何人かの方に声をかけられ、「何をされるの?」と。その返事は、これ。



去年の冬から続く、いただきものの毛糸を使って何かをつくるため、染めに挑戦です。これ↑はクヌギの帽子だけを煮詰めた染液。
  


Posted by せっせっせ at 09:32Comments(2)草木染め

2011年07月29日

草木の色、野菜の色

ローズマリーで、冴えない色のハギレも染めました。綿だからか、予想通りうっすらとしか染まりませんでしたが、ふと、いただいたり買ってきたりして勢ぞろいした夏野菜を並べてみたくなりました。



まぁ!野菜市みたいハート。染まった布は遠巻きには何色か分かりません。うっすら緑がかっているのがかろうじて分かる?



近くでも・・・写真では無理。とにかく、野菜をずーっと並べておきたいような、いい光景。色も形も愛らしい野菜で、今日は何をつくろうか?と楽しくなってきます。布の持つ優しい雰囲気を発見しました。ナスの皮を煮詰めたら、どんな色に染められるんだろう?にんじんは??・・・とすぐ思考がそっちへ。



せっかく煮出した液をすぐに捨ててしまうのはもったいなくて、他に何か染めるものないかな~と探したら、ギシギシやハルシオンで染めたのと同じ毛糸が少しと、その毛糸で編んだ帽子が見つかりました。これもローズマリーで、染めちゃおう!



ヘンシン!緑がかったベージュになりました。ちょっと暗めのような気がして、翌日、この上からさらにハルシオンで染めてみました。ハルシオンだけで染めたときは、びっくりするほど黄色になったのですが、今回はベージュに少し明るみが増した程度。



明るいベージュになりました。思惑通り!真っ白より活躍頻度が高くなりそう!



ついでに、ハルシオンで真っ白な麻のシャツも染めちゃった!家の中に眠っている、使っていない物に息吹を・・・と、染める楽しさに連鎖してリメイクの楽しさも知り始めています。
  


Posted by せっせっせ at 15:30Comments(2)草木染め

2011年07月27日

ローズマリー染め

涼しいです。動けます。春に剪定してからまたあっちこっちのびたローズマリーを剪定しました。前回剪定したときのドライローズマリーと合わせて、剪定の後は草木染めをやってみました。



ぐつぐつ開始・・・



ぐつぐつ中・・・重曹も入れてみた そのせいかアクがうく



途中から夕食準備と重なったので、他の二つのコンロでは、犬のごはんと人間のごはんも、ぐつぐつ・・・にゃん




翌朝まで待って、染めスタート ぐつぐつ・・・今回は布染めに挑戦。布の組成は不明なものの、植物性だろうと思い、あえて染液は濃く煮出しました。



あらかじめみょうばんで媒染しておいた布は、ふとんシーツ2枚分くらいありました。義母から大量にいただいた一部を切り分けたのです。1時間ローズマリーの染液で煮たところで、火をとめ、ここで取り出してもよかったけれど、もっと濃い色になればそれはそれでいいし、と、このままの状態で外出し、2時間後に帰宅しました。すると!



なんと、表面にだけ上澄みで違う成分がたまってきたようで、本来の黄色ではなくグレーが出現してしまっていました。シマッタ!汗



洗って広げて干してみると・・・しっかりグレー模様がこのように。柄というには、あまりにも一部分だけ染まってしまいました。



しかし、この透け感。素材は麻混じりの綿でしょうか?何かにできないかな・・・今はわからないけれど、いつか何かに・・・タンクトップ?



ちなみにこれは今使っている麻ののれんの透け具合。これとはまたちょっと違うので、麻だけではないのかなと。



写真では微妙な色がその通りに撮りにくいけれど、これが一番近いかな。少し緑がかった、淡い、淡い優しい黄色です。これが毛糸を染めたら驚くほどまた濃い黄色になるのだろうな・・・やってみたいけど、適当な糸がもうない。残念。できるだけ、周りにあるものを生かすためにやりたいと思っています。
  


Posted by せっせっせ at 15:08Comments(0)草木染め

2011年07月23日

ギシギシクリーム

あっ、ケーキ!



ハルシオンクリームとギシギシクリームの上にほおずきチェリー。



なんてね。先日土手で採って来たギシギシ600gで、先日カセにして媒染した白い毛糸300gを染めるの巻。ここ数日気温低めでありがたかったです。






今度は明るめの緑や青っぽい色にも出会ってみたい・・・どうやら一度きりで「やーめた」とならないどころか、はまりそうなので、寸胴鍋(20Lサイズ)も、もう一つか二つほしくなるもぐもぐ
  


Posted by せっせっせ at 16:37Comments(2)草木染め

2011年07月17日

羊毛を染める

先日のオーガニックコットンの草木染めがあまりにうまくいったので調子づいて、家にある毛糸も染めたくなりました。染めるには糸玉ではムリなのか、「かせ」の状態でなければダメなのかと教室の先生に相談したところ、あっさり、糸玉から「かせ」にすればよい、とのこと。さっそくやってみました。母や義母から譲り受けた沢山の毛糸をすてきな色に染められるとしたら・・・どきどき ワクワク



こうやって↑、テーブルや板などを利用して、数冊の本とともに厚みをつけ、そこへ糸玉から糸をぐるぐると巻いていくだけでいいのだそうです!



1玉50g×10玉あったのを、1かせ100g×5かせにしました。ものの30分でできました。なーんだ、簡単ピース。2箇所、8の字に縛って準備完了。


みょうばん媒染液で糸を煮る1時間の間に、ついに今年も買ってしまった実山椒の枝とりを。粒が大きめに揃っていたので、30分かそこらで完了!



そして、今回こそ、劇的な変化!先日オーガニックコットンを染めたハルシオンの染液を、私の勝手な判断でリユース(つまり、2回目)してみたんですが、浸すやいなや、サーッと全体に黄色が染み入った感じでした。動物性繊維のほうがはるかに染まりやすい。な~るほど。



ぐつぐつ・・・動物性繊維のためか、アクのようなものが浮いてきていました。糸に染みた分、染液が薄くなっているようにも感じます(一つ上の写真と比べてみて下さい)。次回のリユースはもうムリでしょう。



こっちもぐつぐつ・・・あぁ、きれい でも暑い汗 ガスコンロ3つフル稼働汗 汗ふいて、シャワー浴びて、汗かいて・・・(くりかえし)



染め上がり~~温泉 いやいや、これはヤマブキ色というか、からし色というか??色から編むものを決めるというのも面白い。差し色のマフラーなんかもいいかな?いや、ミトンか?



染める前の白で、染まった黄色をはさんでみました。あっぱれ。残り3かせは、先日の実験で実証済みのギシギシで染めてみようと思うんです。えぇ、さっきもう採ってきちゃったんです、裏の土手で袋いっぱいにゃん。すでに穂の部分はドライのようにカサカサなので、腐ったりしなびたりする心配もなさそう。また時間ができた日にぐつぐつ煮てやってみようと思います。みょうばん媒染液も、草木の染液も、この季節だとせいぜい4~5日しかもたない感じがするので、リユースしようと思うと、近いうちに時間を確保しなければいけません。その点、草木染めは冬がいい?でも、それぞれの季節の植物からしか出せない色があるわけで・・・ナーンテ、すっかり草木染めにはまってきていますにしし
  


Posted by せっせっせ at 17:20Comments(0)草木染め

2011年07月14日

実験、実験!

スギナ染めで思ったより色が出なかったけど、あきらめたつもりでした。でも、ネットで調べるうちに、身近にある草木でもまだまだ染められると知って、どんな色になるのか実験したくなり・・・裏手で、10分以内に3種類の植物を採ってきました。
左から、クズ、ハルシオン、ギシギシ(穂の部分だけ)



ちょっとの量をちょっと煮出して、どんな色が出るのかだけ見たら、糸も何も染めないで捨てるつもりでした。が・・・、これが思いのほか、少量にもかかわらず結構色が出る!クズは沸騰した時点ですでにこんなに↓色が出て、さらに、緑色を出すためにはアルカリ液にするとよいというので、試しに重曹(本来はソーダ灰とか木灰)を入れてみたら、あっという間に濃い緑に。ワラビのアク抜きと同じ原理か??



続いてギシギシ。根は掘っていられないから、ためしに穂の部分だけ煮詰めてみた。そしたら、こちらも即、紅茶のように濃い色に!



じゃ、ハルシオンは??こちらも、早々に明るい黄色に!いったいどこからこの色が!



これは、、、、、私に、再挑戦してみよとの暗示か?ナーンテ。結局、欲に勝てずに再挑戦することにしたんです。前回のみょうばん媒染液もまだとってあったし(3回くらい使えると本に)。



3色のうち、夏らしい色ということで、もう一度、裏手でハルシオンを採ってくる。かすみ草みたい。いくらでもあるから遠慮なく採れます。



ハルシオンを煮出す間に、糸をみょうばん媒染液で煮る。



今度はよさそう!最後に酢水で煮る。



ヤッター!明るい黄色に今度こそ染まった~~やったー!水洗いして脱水して干す。煮る間にかなり糸がボサボサになって、ちゃんと糸玉にできるか心配していましたが、



なんなく、教室にある専用の糸巻き機を使って糸玉にできました。教室の先生にも「これはいい色になったじゃない!楽しみね!わーい」とコメントをいただき、嬉しさ倍増。



さっそく、いろんな本を図書館で借りてきて、この糸で何を編もうか検討中・・・。ガラの出方を見るために試し編みをしています。すごくやわらかな風合い。これがオーガニックコットン??軽い!!ふわふわしていて、とても吸水性がよさそう。オーガニックコットンのバスタオルなんてさぞかし気持ちよいのでしょうね。



時間もやり方も適当&短縮実験ではありますが・・・左から、ハルシオン(綿)、クズ(綿)、クズ(毛)、ギシギシ(綿)、ギシギシ(毛)です。この結果で、家にある真っ白な毛100%の糸を、糸玉からカセ状にし直して、冬の服用にギシギシで染めてみたいな!という気になっています。



おまけべー。あまりに嬉しくて、教室に行く前にカセを首に巻きつけて遊ぶ。この素材でスヌードもいけるかな?
  


Posted by せっせっせ at 18:01Comments(2)草木染め

2011年07月11日

スギナ染め

200gの糸に対して5倍量の1kgのスギナを堤防沿いで集めてきて、初の草木染めに挑戦しました。スギナの草木染めのページを熟読していよいよスタート!



まずは石鹸を使ってぬるま湯で糸を洗う。野田琺瑯の洗面器はガス火にもかけられるからとても便利!



スギナを煮出す ひと晩置いて、翌日もまた煮出す



どのくらいの色が煮出せたのか、白い器に入れてチェック!あ~お茶みたい。スギナ茶ってあるのをご存じ?それにしても糸を染めるにはやや薄すぎるような気がする・・・


10%みょうばん媒染液に糸を浸して煮る 



スギナを取り出したあとの染液に浸す ここで劇的な色の変化があるのかと思っていたら、そうでもなかった



少しでも濃い色に染まるように、ひと晩浸したまま経過させてみた。翌朝、少し色が濃くなった。この後、黄色、オレンジ系の色を鮮やかに留めるはたらきがあるという、酢水にもつけてみたけれど、大きな変化なし



結果はこんなおとなしい色に留まりました。もとのキナリよりは濃く、ほんのり緑がかった黄色。何色とも言いがたいのが草木染めなのでしょうか。色素は動物性の繊維のほうが染まりやすいそうで、今回のような植物性繊維の場合は事前に豆乳や薄めた牛乳に浸すという方法もあったらしい。私が直接的に参考にした本には、みょうばん媒染液のあと、さらに、タンニン媒染液に浸すことを勧めていました。できるだけ、身近にすぐ手に入ってそこそこの時間でできる範囲に今は留めたいと思っているので、ちょっと物足りない色ではあったけれど、今後この色を活かせるような編物をすればいいし!と、断念しました。



余ったスギナでドクダミ化粧水を作ってみました。瓶の1/3量のスギナに、瓶容量の焼酎を注ぐだけ!手前は染液をとるのに煮詰めた1kgのスギナ。この後、花壇のマルチングに使いました。次に目をつけている植物は、そこらじゅうに覆い茂るクズです。これもためらいなく近所で採取できそうな植物かと思われます。それから、花壇で茂るローズマリー。理科の実験みたいに、近所で手に入るものだけを使っていろいろ遊んでみたいと思うのですが、肝心の染める糸がありません。初心者のうちからどんどん糸を購入するのもためらわれ・・・どっかに糸落ちてないかしら?にゃん



いろいろネットで調べていくなかで、こちらのサイトが草木染めについてとても分かりやすい説明をされていました。商品としての糸も、そして教室も素敵・・・しあわせ

  


Posted by せっせっせ at 14:47Comments(0)草木染め

2011年07月09日

スギナ摘む

草木染めのための草木集め・・・スギナがあの場所にあったはず、と向かった平芝公園付近は、春の風景とはガラリと変わって雑草だらけになっており、断念。なんとなくで次に向かったのはスタジアムが見える堤防付近。しかし・・・広い。一面の緑。どこを探そう?



ギシギシ↓だったら目につくんだけど、ギシギシの場合はほしいのは根っこだから、本によるとスコップで50cmくらい掘らないと抜けないそうだから、この日はパス。試しに小さいのをぐいっとつかんで抜こうとしたけれど、ムリでした。



ある程度足早に探して、これはなさそうと見切りをつけ、反対側の、桜並木の方の土手を下りてみる。あった!



黙々と摘むこと小1時間?必要な1キロを確保グッド。余るほどあったので焼酎漬けにしてスギナ化粧水なるものを作ってみることに。スギナって、ドクダミやヨモギと並んでかなり薬効の高い野草らしい。今日JA産直に行ったらスギナ茶が売られていました。

いよいよ草木染めに挑戦!つづく
  


Posted by せっせっせ at 16:37Comments(0)草木染め

2011年06月10日

草花と編物の出会い

この話は、カテゴリーの「本」か「あみもの」か「異国のはなし」か「草花」か・・・と困ってしまうほど、自分の趣味がつながったような1冊の本が手元に届きました。amazonで注文して、約2週間かかりました。



身近な野草を採取して糸を染めるには・・・というイロハが詰まった本です。洋書を注文したなんて何年ぶりでしょう。この本を知ったきっかけは、とあるアメリカ人のライター兼ニッター(knitter:編む人)のブログでした。編物に関する話題が日々更新されているので、写真だけでも見るのが楽しみで時々見ていたら、この本を大絶賛する記事がありました。それは間違いなく私も好きな世界。日本でいう草木染めにあたるのかな?以前、豊田市の草木染め講座に参加して以来、再び機会があればトライしてみたいと思っていた分野でした。まさかそのときには編物とつながるとは思っておらず・・・。染色は織物専用の世界なのだと思っていたくらいです汗。著者はカリフォルニア在住のRebecca Burgessさん↓。



Burgessさんは2010年から1年がかりのプロジェクトを立ち上げ、自分の家から150マイル(約225km)の範囲で採取された繊維(綿花と羊毛からとった糸)と染料を使ってワードローブを一から作り上げるということを試みられました。最初は、タンクトップとひざ丈のショートパンツだけから始まり、徐々に徐々に、プロジェクトメンバーの力によって一つずつ衣服が増えていくのです。どれも素敵な服ばかり。既製服や既製の糸がどこでどうやって作られるかなんてことに殆ど思いをめぐらせたことがなかった私には摩訶不思議なプロジェクト。どうしたらそんなことができるのかと、英語なのですがそのプロジェクトの進行を記録したBurgessさんのブログを必死で読みました汗。プロジェクトがスタートした一番古い記事から読み始めてやっと3分の2くらいまできたところで、今日、この本が届いたんです。



ドキドキしながら本をめくると、わぁ、知っている植物がある!これはヨウシュヤマゴボウ。こんな色に糸が染められるんだ!



あっ!これは誰もが知っているセイタカアワダチソウ。うわ~やさしい黄色・・ていうか、そのまんまの色に染まるんだやったー



スギナ!緑色なのに、染めるとベージュになるの?!



ジャパニーズインディゴ! 藍染で有名な藍ですね。私、このプロジェクトのサイトを読むまで、藍が植物からとれる染料だと知らなかったんです。プロジェクトでは藍をタネから育てていくんですよー



curly dockは日本名のナガバギシギシだって。裏の土手にいかにもありそう!



手元の植物図鑑がとても役立ちました。とくに夫に買ってもらったマニアックな右の図鑑↑は、巻末に英名と学名(ラテン語)も載っていたので、今回の洋書の表記と照合させることができて大助かり。照合できて自分の身近にありそうと分かった植物が数種類あるだけでも、とてもとてもうれしい。辞書をひきひき未知の世界を探検してみます。自分の家から200km以内には綿花も羊も加工工場もなさそうだし、糸のことなんにも知らないに等しいけれど、今年中に何かひとつでも自分で染めた糸で編んでみたいな!やったー
  


Posted by せっせっせ at 17:38Comments(0)草木染め