アジア食の交流会

せっせっせ

2009年03月02日 17:02

かねてから一度やってみたかった、タイや台湾からいらっしゃっている夫の同僚の方々を家にお招きしての、お料理会。折りしも、タイ人のNさんが間もなく任期を終えてタイに帰られるというので、同じくタイ人のTさん、台湾人のSさんと一緒に、我が家でのパーティが実現しました。私からの切なるリクエストに応えていただき、皆さんの国のおいしい料理を目の前で作って見せてくれました。こんなうれしいことはないです!



特に事前にお願いもしていないのに、皆さん食材や調味料、Sさんは鍋まで持参して下さって、テキパキと真剣な表情でどんどん作って下さいました。私はシフォンケーキを焼いただけで、その他は数々の作り方や味付けに関する質問に徹しておりました。いつも自分が立っているキッチンで、他の人が料理をしている姿を遠くから眺めるというのは、こんなにうれしいものなんですね!。↑上から左回りに、小麦粉、タイ製オイスターソース、香港製オイスターソース、ナンプラーです。



これはNさんが作ってくれた、クンパッポンカリー、「クン」はトムヤンクンの「クン」でエビ、「パッ」は炒める、「ポン」は粉、「カリー」はカレー、だったかな。タイ現地で食べたのが、プーパッポンカリーで、「プー」はカニ。これが今も夫婦二人して忘れられないおいしさで、Nさんにぜひ作って教えて下さいとリクエストしたのでした。現地で食べたプーパッポンカリーの写真も見つかったので、ご紹介↓。写りが悪いですが、オイリーな卵のソースがカレー風味とともにカニにからまって、とにかく止まらないおいしさでした。Nさんは瓶入りのチリペーストというのを使って作ってくれました。チリといっても辛くはなく、パッタイソースのように玉ねぎが入っているので甘いんです。Tさんいわく、このペーストをそのままパンにつけても食べるとか。



Nさんは、現地ではあまり料理をしなかったけれど、日本に来て友達に作ってと言われて、喜ぶ顔を見ているうちに料理が楽しくなってきたそうです。パッタイのレシピを教えてくれたのも彼女です。今回のカレー炒めだって、何も見ないで手際よく作っていたから、てっきり料理上手だと思ったのですが。



台湾人の男性、Sさんは、中国や台湾で寒いときに食べる料理として、鍋持参で鶏肉の煮込み料理↑を作ってくれました。「日本のすき焼きみたいなものですね」だそうです。料理の名前を尋ねると、「ゴマアブラトリ(ごま油鶏)です」って。名前の通り、さっと湯通ししてやわらかくした骨付きの鶏肉を、ひたひたぐらい並々と注いだごま油で、7~8mm厚さに切った生姜(これも食べます)とともに弱火で炒めて、岩塩と、料理酒をこれまた豪快に注いで火を強め、アルコール分を飛ばしたら出来上がり、といった料理でした。香りづけにごま油、という使い方しかしたことがなかったので、この「ごま油スープ」とも言うべき料理には驚きました。お肉を食べ終わった段階で細い麺を入れてもおいしいというので、もちろんやってみました。



タイ人のTさんは、塩とたっぷりのコショウで下味のついたエビを、たっぷりの刻みにんにくと油で炒め、オイスターソースやナンプラー(詳細不明)で味付けし、油ごとレタスの上にかけるサラダ↑を作ってくれました。ちゃんときゅうりもピーラーで縞模様に向いて、事も無げに上手に料理をする男性って素敵だなぁ。夫にそう伝えると、「俺も刺身切ったヨ」と返ってきました。あのー、なんていうか、そのぉ・・・。後から食洗器で洗うからいいのよ、とお伝えしているのに、皆さん料理の傍ら、ささっと食器洗いまでして下さったりと、私は感動して半分放心状態でした。



できました!盛大なアジアの食文化に乾杯!テーブルが狭すぎです。どのメニューもすぐに完食!クンパッポンカリーは「あぁ、この味、この味!」、ゴマアブラトリは濃厚なごま油とお酒の香りで、薬膳といった感じ。塩味の生姜がおいしい!後で日本のそうめんをゆでてこのスープに追加したら、こちらも大人気でした。世界各国、ちょっとずつ違うスタイルで、どこもおいしい料理があるって、当たり前のことにあらためて感動した一日でした。Nさんがカレー炒めのレシピをまた詳細に教えてくれるそうで、試せるのが楽しみです。

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