『めがね』
先日夫が朝日新聞の記事を出先から持ち帰って見せてくれました。2010年3月20付けの"フロントランナー"のコーナーに掲載されていたのが、フードスタイリストの飯島奈美さんの記事でした。かれこれ1年前にDVDで観た「
かもめ食堂」に惹かれた理由の一つが、料理を作ったり盛り付けたりするときの詳細で鮮やかなシーンがとても印象的だったからですが、その裏に飯島さんのご活躍があったと知りました。丁寧で心のこもった料理の場面をいくつか観ると、自分も料理を楽しもう、おいしいものを作ろう!と思え、食べること=生きることだと実感します。
その新聞記事で知った「めがね」という映画もすぐさま観ました!期待通り、かもめ食堂に通じるミステリアスなストーリーと独自の空気感に魅せられて、2度見ました。今は日本の映画でも、英語字幕、日本語字幕、字幕なしなんて設定を変えて観ることができるんですね。2度目は英語字幕で観てみました。すると、字幕なしで観たときには分からなかったことが、英語字幕だと分かってしまうことがありました。たとえばストーリーをご存じの方はすぐ思い当たると思うのですが、こんな場面・・・
「来た」とだけ言う日本語版に対し、英語版では"She's here."
「先生」とだけ呼びかける日本語版に対し、英語版では"Professor”
日本語はあいまいな言語と言われていて、その通りだと思うけれど、映画ではそれがかえって観る人の想像力を駆り立てるということがあるのだなぁ。新鮮で、自分にエネルギーをくれる久々の映画鑑賞でした。
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