あとは草木集め
前回からの続き。なぜか洋書経由で草木染めへの興味が深まってしまった私。やり方自体は難しくないと知って、さっそく準備してみました。まずは、染めるにふさわしい、純綿や純毛探しから。たどりついたのは一宮にある
木玉毛織(株)。ここでオーガニックコットンを販売していることを知りました。しかも、ガラ紡という、私には初めて目にする語彙に遭遇。
ガラガラと音を立てながら
紡ぐ機械だから、ガラ紡。木玉毛織では、一般的な高速の紡績機では使いものにならずに廃棄されてしまう綿を丁寧に丁寧にゆっくりと紡いで糸にしているという・・・。洋書の著者のBurgessさんが肉羊(食肉を得るための羊)の羊毛は大多数が廃棄されていることを知り、肉羊の羊毛で衣服を作ることに挑んだという話に重なります。これは出会うべくして出会った??しかも、こちらのガラ紡、もとは豊田にあったのを買い取られたというではないですか!豊田はガラ紡製糸で大きく栄えたという歴史があったのですね!自分の関心が地元の歴史と関係があったとはびっくりです。
さっそく糸のサンプルを送っていただき、編物の先生に見ていただいて糸を決めました。先生はもちろんガラ紡をご存知でしたが、「ガラ紡っていったら・・・」と、ちょっと目を丸くされていたような。それは、ガラ紡で扱う糸は通常、衣服にする対象ではないという意味です(たぶんタオルとか、ふきんとか・・・)。でも、私のやってみたいという気持ちに応じてくださって、ふさわしい糸をアドバイスしてくださいました。
さらに。夫に協力してもらって、オークションでたった1000円でステンレス製寸胴鍋(約20L)を落札してもらい、薬局でみょうばんも買いました。
そして本日、ついに楽しみにしていたオーガニックコットン100%の糸が届きました。見ただけで分かる、優しい、やわらかい糸!!なんだか染めてしまうのがもったいないような優しくていい色です。身近に手に入るスギナか、ナガバギシギシで挑戦してみようと思っていますが、もう一度本をよく読んでから決めて、草木集めに繰り出したいと思います。
ちなみに買ったのは、染色用の生成りカベ糸1かせ100g×2、約800mです。オーガニックコットンといえば高価なイメージですが、ガラ紡糸だということもあるのか、編物の先生は「安い」とおっしゃっていました。
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